こんにちは!エクスマートの山田です。
社内のIT化・IT活用を進めるうえで、「資金調達」は1つの課題ではないでしょうか。
今回はそんな中小企業の資金調達をサポートする補助金の1つ「IT導入補助金」をご紹介します。
(なお、本記事の情報は2023年7月時点のものとなります。ご覧いただいたタイミングでは、制度が変更になっている場合がございますので、実際にIT導入補助金を利用される際には、必ず公式サイトなどもご確認の上、ご利用ください。)
目次
1. IT導入補助金について
2. IT導入補助金を活用する際の注意点
3.IT導入補助金の活用例
1. IT導入補助金について
IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者などの業務効率化・売上アップを目的として、自社の課題やニーズに合わせたITツールを導入する経費の一部を補助するものです。
IT導入補助金には、3つの枠があります。
①通常枠(A・B類型)
…中小企業・小規模事業者のITツール導入を補助します。
②セキュリティ対策推進枠
…サイバーインシデントによる中小企業・小規模事業者の被害を減らすため、セキュリティ対策の強化にかかる費用を補助します。
③デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)
…企業間取引のデジタル化を推進することを目的として、会計ソフトや受発注ソフトなどの経費の一部を補助します。
また、IT導入補助金の補助額や補助率はこのようになっています。
例えば、通常枠であればITツール導入に必要な経費の最大半分を補助金でまかなうことができます。
参照元:IT導入補助金-事業概要
2. IT導入補助金を活用する際の注意点
IT活用においてIT導入補助金は有効ですが、利用においてはこのような点に注意が必要です。
①IT活用が補助金ありきになってはいけません!
補助金はあくまでもIT活用をサポートするものであり、「補助金があるからIT活用しよう」という思考になってはいけません。明確な目的をもってIT活用を行わなければ、仮に補助金が下りてもIT活用の成功は難しいでしょう。目的をきちんと見据えたうえで補助金を利用したIT活用に取り組みましょう。
②補助金の申請に不備がないようにしましょう!
IT導入補助金は不正受給を防ぐために、しっかりとした申請書類の作成や審査を通ることが求められています。申請時にはITツールを提供するIT導入支援者のサポートは受けられるものの、補助金が受けられるように自社でもきちんと申請の不備がないようにしなければなりません。
③申請から交付までの間の期間に注意!
IT導入補助金は交付前に発生した経費は補助対象にならないため、注意が必要です。また、交付決定後も費用の支払いや補助対象事業の報告をして、およそ1ヶ月後に補助金の支給となります。なので、補助金の支給がされるまでの資金繰りに気を付けなければなりません。
3.IT導入補助金の活用例
ここでは実際にIT導入補助金を通じて、ITツールの活用に成功した事例を紹介します。
北海道はまなす食品株式会社(RPAによる業務効率化)
食品製造販売業を行う北海道はまなす食品株式会社では、それまで受発注の管理をエクセルを使って行っていたため、転記によるミスやその修正の手間が発生していました。
ITベンダーのセミナーを通じて、IT導入補助金やそれを用いて導入できるRPAツールの存在を知り、導入に向けた取り組みを始めました。
RPAの導入にあたっては改めて社員の業務の洗い出しや課題の整理を行い、RPAで自動化すべきブブを明確にしました。それにより人為的ミスによる手間や業務時間の削減に成功しました。
いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した内容をもとに、IT導入補助金を通じたITツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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