【製造業生き残りのカギ!?】スマート工場の実現に向けて押さえるべき3つのポイント!

こんにちは!エクスマートの山田です。
日本の製造業では、就業者における若年層の減少や熟練技術者の高齢化、海外製品との競争激化が進んでいることから、「生産性の向上」が大きな課題の1つです。

その解決策として「スマート工場」の実現に向けて、様々な企業が取り組みを行っています。

今回はスマート工場の実現によるメリットと、実現に向けて押さえるべきポイントをご紹介します。


目次

1. スマート工場の実現によるメリット
2. スマート工場の実現に向けて押さえるべき3つのポイント
①ITノウハウをもつ社内SEを確保すべし!
②スモールスタートから始めるべし!
③長期的な視点で取り組むべし!


1. スマート工場の実現によるメリット

そもそもスマート工場とは、工場内の生産設備や工作機械など、あらゆる機器・設備をネットワークに相互に接続し、情報管理の効率化や生産の最適化を実現する工場のことです。スマート工場の実現に向けては、必要に応じてIoT機器やAIといったIT技術を導入します。

スマート工場では工場内の機器や設備からデータを収集し、それぞれ結び付け分析することで、工場全体の生産状況を見える化することができます。そこから生産における課題の解決につなげることができます。

そんなスマート工場のメリットはこちらです。

■人材不足の解消
データ活用による作業の効率化・最適化や、IT技術によるモノづくりの自動化により、余計な人的コストを削減し、人材不足の解消につながります。

■技術継承
生産データを分析し最適な作業工程、方法を確立し、工場内で標準化することで熟練技術者の指導に頼らずとも生産技術を継承し、安定した品質で生産することができます。

■不測の事態への対応
突発的に工場で問題が発生しても、スマート工場で蓄積したデータを活用することで、効率的に課題解決に向けて動くことができます。


2. スマート工場の実現に向けて押さえるべきポイント3選

スマート工場の実現に向けて重要なポイントを3つご紹介します。


①ITノウハウをもつ社内SEを確保すべし!

自社にITのノウハウがない場合、スマート工場の実現を推進する社内SEの存在が欠かせません。社内SEの役割はこのようなものがあります。
・IT施策の企画、実行
・自社システムの開発、改修
・外部のITベンダーとの折衝
・工場のシステムの保守管理、トラブル対応


自社でどのようなスマート工場にするか、方針を策定するためにも社内SEのITの知見が必要です。まずは外部からの採用や自社社員の育成により、社内SEを確保しましょう。


②スモールスタートから始めるべし!

スマート工場を実現するといっても、いきなり工場全体のシステムを整備するというのはコストがかかりすぎます。また、優先的にIT導入を進めたい部分から始め、しっかりとその効果を検証することで、その後の導入も効率的に進めることができます。

やみくもにIT導入を進めるのではなく、自社の状況や課題を適切に把握し、無理のない計画を立てた上でスマート工場の実現に取り組みましょう。


③長期的な視点で取り組むべし!

上でも書いたとおり、いきなり工場全体のIT導入を進めることは難しく、少しずつ進めていく必要があります。また、AIやビッグデータを活用するのであれば、前提として膨大なデータを蓄積しなければならず、それには多くの時間を要します。

このようにスマート工場の実現は一朝一夕にできるものではなく、年単位で長期的な計画立てをした上で取り組まなければなりません。そのためにも単なるITシステムの導入以外にも、資金の確保や社内の人材育成の観点でも計画を考えましょう。

スマート工場の実現は長期的な施策となるため、しっかりと社員がついてきてくれるよう、社員へのITシステムの浸透やモチベーション維持など、マネジメント面も徹底しましょう。


いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した内容をもとに、スマート工場の実現について検討してみてはいかがでしょうか。

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