こんにちは!エクスマートの山田です。
今回はスクレイピングによる業務効率化とその実例をご紹介します。
皆さんは日常業務でこのようなお悩みを感じたことはないでしょうか。
・営業用リストを作るのに、1つ1つ企業情報をコピペするのが面倒…
・ECサイトから商品の価格などをまとめて取れれば、価格決めや市場調査に活用できるのに…
このようなお悩みを解決できるのが「スクレイピング」です! ここではそもそもスクレイピングとは?というところと、実際の活用例を紹介します。興味のある方はぜひご覧ください。
ここではこのような流れでスクレイピングについてご紹介します。
1.スクレイピングとは
2.スクレイピングを活用した実例
①スクレイピングを確度の高い飲食店への営業に活用
②2つのサイトの情報を収集・組み合わせて営業に活用
③競合のサイトを定期的に監視して市場調査に活用
スクレイピングとは
スクレイピングは、インターネット上のWebサイトに公開されている情報を自動で収集する技術です。スクレイピングを活用するメリットとしてはこのようなものがあります。
◎データ収集業務を一気に効率化!
…人手では収集が難しい数千、数万件を超えるデータを人力より断然早く、間違いなく収集することができます。
◎欲しい情報を組み合わせて取得できる!
…スクレイピングでは、サイトにある情報を自由に選んで取得できるので、より自社に役立つ情報を組み合わせた情報取得ができます。
◎最新情報を取得できる !
…日々サイトの情報は更新されているので、継続的にスクレイピングを行うことで、例えば飲食店の開店・閉店情報などのリアルタイムな情報を取得できます。
スクレイピングを活用した実例
実際にスクレイピングを活用して業務効率化に成功した例を紹介します。
①スクレイピングを確度の高い飲食店への営業に活用
決済サービスを扱うA社では、飲食店への営業のためにリスト作成を考えていました。
しかし、店舗の情報を集めるだけでは、
・店舗の規模が小さく決済サービスを導入する余裕がない
・すでに他社サービスを導入しており検討してもらえない
というように営業しても意味のない店舗にまでアプローチしてしまう可能性がありました。
スクレイピングにより飲食店の検索サイトから、
・評点やレビュー数など人気がわかる情報
・席数や個室の有無など店舗の規模がわかる情報
・使える決済手段や決済サービスの種類などがわかる情報
といった情報を集めてリストにすることで、確度の高い店舗にのみ営業活動ができるようになりました。
スクレイピングにより効率的な営業活動を実現し、決済サービスの受注率の向上や生産性向上につながりました。
②2つのサイトの情報を収集・組み合わせて営業に活用
修繕工事を行うB社では、営業リストに関してこのような悩みがありました。
「修繕工事が必要そうなマンションをピックアップしたあとに、いちいち営業先のそのマンションの管理会社の情報を調べるのが面倒だな…」
そこでその悩みをこのような流れで解決しました。
(1)マンション情報とマンション管理会社の情報を、それぞれちがうサイトからスクレイピングで収集
(2)収集したデータを組み合わせて1つの営業リストにまとめる
これにより、修繕工事が必要そうなマンションをリストから見つけて、そのままリストにある管理会社の情報を使って営業をかけられるようになりました。
情報調査に使っていた時間を管理会社への提案の企画など、他の業務に活用できるようなり、業務効率化や営業成績の向上につながりました。
③競合のサイトを定期的に監視して市場調査
人材紹介を行っているC社では、人材採用のニーズが高い企業へのアプローチや、自社サイトの求人掲載の内容を改善したいと考えていました。
そこで複数の競合の求人サイトの定期的なスクレイピングをはじめました。
それにより、
・新しく求人を掲載した企業や、複数サイトで求人サイトを掲載している企業情報を収集
・競合で掲載しているが、自社との取引はない企業情報を収集
・競合サイトのサイトコンテンツや求人の掲載内容を収集
することができるようなりました。
収集した情報をもとに効率的に企業にアプローチできるようになりました。また、競合サイトの内容を参考に自社サイトを改善し、サイトへの訪問者数を増やすことができました。
スクレイピングを通じて、C社は営業活動の効率化や成績の向上、サイトへの集客の増加に役立てることができました。
いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した内容をもとに、スクレイピングの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
このブログでは皆さんにITに関して知ってもらうため、様々なITに関するトピックを紹介しています。今後もいろいろな記事をあげていきますので、ぜひご覧ください!