こんにちは!エクスマートの山田です。
みなさんはDX(デジタルトランスフォーメーション)について、どう思われていますか?
IT化とDX化は何がちがうのだろう?と思う方も多いでしょう。
IT化とは、単にITの活用で業務を効率化することを広く指しています。
一方でDXは目の前の業務だけでなく、商品・サービスやその企業の事業・組織を大きく革新することを指します。
こう聞くと
「DXはかなりハードルが高い」「大企業だけで中小企業には縁がないのでは」
と思うかもしれません。
しかし、中小企業だからこそ変わりゆく時代の中で対応できるような、DX化を進める必要があります。
今回は数あるDX化の事例の中で、中小企業がDX化に成功した事例を紹介します。
中小企業によるDX化の厳選事例3選
①熟練技術をデータ化し人材不足の問題を解決(株式会社ヒバラコーポレーション)
②DXで伝統産業を海外に発信(株式会社TATAMISER)
③デジタル技術を用いて食品業界の情報発信の場を提供(アイビック食品株式会社)
①熟練技術をデータ化し人材不足の問題を解決(株式会社ヒバラコーポレーション)
株式会社ヒバラコーポレーションはインフラ設備の工業塗装を行っています。
塗装業界では少子高齢化による人材不足が年々深刻になっていました。
ヒバラコーポレーションもこの例にもれず、人材不足やコスト削減に悩んでいました。
そこでヒバラコーポレーションは、生産管理システム「HIPAX」を開発・導入しました。
HIPAXは案件ごとに作業の進捗管理から納品までを管理することに加え、生産管理を通じて技術データを収集します。収集したデータをもとに技術を再現することにより、熟練の職人がいなくても質の高い塗装ができるようになりました。
さらにこの「HIPAX」を他の塗装業界の企業にも提供することで、業界全体の課題解決に貢献しています。
■株式会社ヒバラコーポレーションについて
・所在地:茨城県
・事業内容:工業塗装事業、塗装工場支援事業
・設立:昭和50年5月2日
・資本金:3,000万円
・従業員数:40名
参考:株式会社ヒバラコーポレーション-工業塗装ライン管理システムHIPAX
②DXで伝統産業を海外に発信(株式会社TATAMISER)
株式会社TATAMISERでは畳商品の企画・販売を行っています。
畳をはじめとした伝統産業は年々需要の低下に苦しんでいました。
そんな中、TATAMISERでは先駆けて畳商品のECサイトの展開を行い、集客向上につながっていましたが注文が増えるにつれて、もっと業務効率化できないかという問題も生まれました。
TATAMISERは海外に目を向けることで、畳商品のさらなり需要増に成功しました。
海外のお客様とのやり取りにあたっては、翻訳システムを導入することでスムーズな取引を実現しました。さらに業務効率化については、書類作成システムや営業支援システムを導入して、海外からのお客様も含めて、以前よりかなり増えた注文にも対応できるようになりました。
■株式会社TATAMISER
・所在地:大阪府
・事業内容:畳商品の販売と企画、畳工事、畳材料(畳縁、畳表)販売
・資本金:600万円
参考:Claris「伝統産業でもDX〜日本の畳文化を海外へ」
③デジタル技術を用いて食品業界の情報発信の場を提供(アイビック食品株式会社)
アイビック食品株式会社ではたれ・だし・スープの製造販売を行っています。
主に外食業界や観光業界に商品販売を行っていましたが、コロナによりそれらの業界は大きなダメージを受けました。
そこでアイビック食品は北海道の食のDX拠点として「北海道みらいキッチンGOKAN」をつくりました。この施設はコロナ禍でも食に関するPRや情報発信ができるように、キッチンを兼ね備えた撮影スタジオです。
さらにこのようにデジタル技術を情報発信に役立てています。
・デジタルサイネージを用いて実際の商品棚のイメージを再現
・プロジェクションマッピングのシステムにより飲食店や観光施設をシミュレーション
・照明調色システムを活用して美味しそう、健康的に見せられる光の当て方を検証
このデジタル技術を備えた施設を商品開発や外食・観光業への支援に活用しています。
■アイビック食品株式会社
・所在地:北海道
・事業内容:たれ、だし、スープの製造販売
・設立:平成14年12月16日
・資本金:5,000万円
いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した内容をもとに、あなたの会社でもDX化を検討してみてはいかがでしょうか。
このブログでは皆さんにITに関して知ってもらうため、様々なITに関するトピックを紹介しています。今後もいろいろな記事をあげていきますので、ぜひご覧ください!